代表取締役CEO 林 舟之輔
設立 | 2014年10月2日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://altegra.co.jp/ |
自分の城を持ちたい
独立して今の会社を設立したのが昨年10月。
ちょうど半年が経ちました。
前職からのメンバー5人と共に立ち上げ、
会社を支えてくれる仲間の数は15名まで増えました。
まだまだこれからの会社ですが、少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。
そもそも起業については学生時代から考えていました。
前職のベンチャー企業には立ち上げ時からお世話になっており、
大学在学中から約7年間、色々学ばせていただきました。
主に営業組織の構築をして80名程の組織を束ねたり、
飲食、不動産、ネイルサロン、リラクゼーション等の店舗経営を10店舗ほど任されていました。
仕事は基本的にはやりたいようにやらせてもらえましたし、
新卒1年目から10人の部下を持たせてもらえるなど、
若い内からマネジメント経験を積めたことは非常に貴重な経験でした。
ただ、ある日ふと「今の事業がなくなっても困ることがあるのだろうか」と考えてしまいました。
店舗を任されているとは言っても「雇われ感」は否めないし、
もっと社会に対して意義のある事業がしたいと思うように。
色んな意味で自立して、もう一段階上のステップを上がりたくなったんだと思います。
それから独立に向けて動き出し、
新しい事務所も用意して自ら走り出す準備を整えていったのです。
完全利他主義に徹しろ
会社のHPにも書いてありますが、
従業員一同で共有していきたい理念が「完全利他主義」。
人間の行いの中で最も美しい尊いものは「人のために何かを与える」ということ。
幸福感、満足感を得るためには自分のことを第一として考え、行動してしまいがち。
それよりも他人に優しくして感謝された時の幸福感には敵わないと思います。
お客様のため、仲間のため、家族のため…。
他人のためにしたことが回りまわって
自分に返ってくるという素晴らしさを感じてほしいのです。
その理念を実現するために大切なことは
「自主、自立、自走」できること。
他人に与えられる人としてどうあるべきかを考えられ、
行動していく人間力を養って成長していってほしい。
特に仕事では「自分で飯を食っていく」という圧倒的当事者意識を持って動いてほしい。
その結果、物、心の面で充実し、仕事面、プライベート面の
どちらも充実させてほしいんです。
常に最高のパフォーマンスを発揮してもらうための環境を整えるのも経営者の役目。
いわゆる創業間もないベンチャー企業というと
「働いて働いてナンボ」というイメージがあるかと思いますが、私はそうは思いません。
ただ闇雲に時間を費やすのではなく、
どうやったら生産性が上げられるのかを考える方が重要だと思います。
弊社では1日8時間、厳守しているので、従業員にはオンもオフも充実させてほしいですね。
不動産×介護=社会貢献
独立してからの主な事業は、
コールセンター事業と営業コンサルティングでした。
ここに今月から日本最大級の介護施設・老人ホーム紹介サイト「スマイル介護」の運営が加わります。
このサイトは「老人ホームに入りたいがどこが良いのか分からない…」といったお悩みを抱えている方に、
最適な施設をご紹介するというサイトになっています。
なぜこの「スマイル介護」のサイト運営を始めたかというと、
実は今後やっていきたい分野が「介護」だからです。
元々独立したら不動産という軸は一つ、やっていこうと思っていました。
そこに介護をプラスしたのは、来るべき超高齢化社会に備えてのこと。
介護の現場を市場調査してみると、需要は確実に高まっているのに、
施設設備やサービスに粗悪なところも多かったんです。
「改善すれば社会貢献になる」と確信したので目をつけたというわけです。
今後はこのスマイル介護を皮切りに、
サービス付高齢者向け住宅などのご案内ももっと充実させていくつもりです。
また、今年2月には大手不動産会社と提携して、
家賃滞納を補償する合弁会社を登記しました。
これもゆくゆくは高齢者向けの保証も
カバーしていくことを視野に事業展開していくつもりです。
生活していくには衣・食・住が必要不可欠ですから、
大きな軸となっていくのは間違いないと思います。
アーリーステージだから学べること
事業も会社も走り始めたばかり。
特別新しいことをやっているわけでもないし、
他よりずば抜けているということは今現在ではあまりないかもしれません。
しかし、他社では学べない弊社ならではの強みもあります。
それはずばりマネジメント経験豊富な社員が揃っているということです。
これは将来独立を志し、ベンチャー企業で就職したいと
考えている人にはとっても大事なことなんです。
一口にベンチャー企業と言っても大きく4つのステージに分類されます。
まずは従業員300名以上、売上規模は500~1000億円の「メガベンチャー」。
次は従業員数20~50名ほどで、売上規模が5~20億円の「レイターステージ」。
そして従業員数10~20名、売上規模2~5億円は「ミドルステージ」。
最後に従業員数1~10名、売上規模は2億円以下の「アーリーステージ」の4つです。
そもそもベンチャー企業に就職したいという人は、
大企業にはないスピード感ややりがいを感じたい人が多いはずです。
そういった人には100名以上の規模の企業はお勧めできません。
301人目に加わるのか、11人目に加わるのかで
仕事のスピード感や責任感は大きく変わってくるからです。
また、従業員数が多ければ多いほど、
上の地位に立つ者から直接仕事を教わりにくくなります。
私もそうでしたが、マネジメント経験は早い内から積むに越したことはありません。
1日でも1ヶ月でも早く部下を束ねるという経験を積めることが
独立して組織を作っていく時に非常に役に立ってくるのです。
ご存知、弊社は設立間もないアーリーステージです。
仕事のスピード感、責任感を十分感じられる上、
マネジメント経験豊富な社員が組織作りについて教えてくれる環境が整っています。
小さい規模だからこそ学べることもあるということをよく覚えておいて下さい。
ビジネスに飛び級はない
会社を設立して約半年、基盤作りを中心に進めてきました。
ここから半年はこの基盤を元にキャッシュを増やしていく時期です。
1年後には着実にメディアを増やして事業展開していく。
そして、3年後の2018年クリスマスまでには上場したいと思っています。
その目標に向けて企業規模も比例して拡大させていくつもりです。
2015年は新卒3名が入社予定ですが、
2016年は20名ほど仲間に加わってもらえるようにしていきたいですね。
無駄に規模を大きくするつもりはないですが、
上場という一つの目標を達成するためには
従業員の力は不可欠ですから力を貸してもらいたいですね。
求める人物像としては学歴が高い人。
もしくは学歴がないけども何かに努力してきた人。
まず、学歴が高いということはそれだけ努力をしてきた証でもあり、
物事を考えることができる人だと思います。
「自主、自立、自走」ができる人物になるには考えることが必須条件。
ベースとなる部分が備わっているかどうかを重要視しています。
ただそういった頭の良い学生はすぐに飛び級を考えてしまうクセがあります。
断言します。ビジネスの世界に飛び級はありません。
目の前の小さなことからコツコツと努力できてようやく実を結ぶのです。
学歴が高いこととひたむきに努力できること、
これらを兼ね備えた人に来てもらいたいですね。
アスリートとビジネスの関係
最後に私自身の話も交えて学生の皆さんにメッセージを送りたいと思います。
私は2歳から18歳までの16年間、ずっと水泳をやってきました。
朝の5時から8時まで泳いで学校に行く。
授業が終わった16時からはグラウンドを20周、約10キロ走ります。
その後プールで22時まで泳いで1日が終わります。
この生活を繰り返してきました。
青春時間の大半を水泳に費やしてきた結果、
全国12位まで上り詰めることもできました。
そして大学では体育学科に進学し、トライアスロンに打ち込みましたが、
ここで一つ疑問を感じてしまったのです。
それは自分と同じようにスポーツ界で努力してきた人たちがスポーツ界以外の世界、
つまり社会で輝かしい成果を発揮している人が少ないということでした。
指導してくれる先生方は元メダリスト、
友人もインターハイ優勝経験や世界選手権に入賞するようなハイレベルな人たち。
ただそこから世界で認知されるような経営者になったって話を聞かないんです。
私でさえ現役時代は1日10キロ走り、2万メートル泳いできました。
本来アスリートという人種は努力することを知っていますし、努力できる人種です。
それがビジネスの世界で輝かしい成果を残せていないということは、
単純に目線が低いとしか言いようがありません。
プレーヤーの目線でしかなければプレーヤーでしかありません。
そこに組織を作り、人を束ねていくという新しい目線を足していかない限り、
先はないのかもしれません。
逆に言えば現状に満足することなく、
常に高い目線、目標を掲げ続けていくことで人間はいくらでも成長できるものだと思います。
皆さんの目線はどうですか?