代表取締役 シモダ テツヤ社長
設立 | 2010年6月 |
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事業内容 |
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会社HP | オモコロ (http://omocoro.jp/) |
漫画ばっかり描いてた小学生時代
小学生の頃から漫画を描くのが好きで、
小学5年生から中学3年の間に描いた漫画は、ノート何十冊分にもなっていました。
担任の先生が主人公で、怒るとムキムキになって服が破れ、
全裸で僕を含めた生徒の首をラリアットで粉砕していくという内容でした。
中学に入ってからはずっと4コマ漫画を描いていました。
内容は全裸の幼馴染が好きな人の首をラリアットで粉砕していくというものです。
そんなのばっかり描いてました。
漫画は読むのも大好きです。
父が集めていた西岸良平さんという人の作品がバイブルみたいなもので、
代表作の「三丁目の夕日(漫画では夕日の詩という名前)」や
「地球最後の日」「ヒッパルコスの海」などにはとても影響を受けました。
会社名も、最初は西岸作品が好きすぎて「バーグハンバーグバーグ」でなく
西岸先生の名前を頂いて「ルアンパバーンTheサイガガーン」という名前にしようかと思ったほどです。
オモコロの原型?
現在自社で運営しているお馬鹿メディアの「オモコロ」は、学生時代に作っていたお笑いサイトが原型なんです。
全然インターネットとかしたことなかったのですが、
なんとなくレンタルサーバーを借りてお笑いサイトを作ってみたところ、
わりと喜んでくれる人がいて、ネットならこんな無名の自分でも作品を発表して、
称賛も批判も第三者からすぐに受けられる。
そういうのに感動を覚えました。いずれはこれでメシを食っていこうって思いました。
でも、まわりのお笑いサイトを運営していた人たちが就職していくと、
忙しくてなかなか時間が作れないせいか次々と閉鎖していくんです。
それを見て、消えていくのってもったいないなあと。もっと読みたいのにって。
もし趣味であるサイト運営を、趣味のままでなく、その活動に1円でも価値がつけば、
もっと続けることが可能なんじゃないか、と思いまして、
いつかそういう場所を作りたいなと思うようになりました。
これがオモコロを作る最初のキッカケかもしれません。
その後、就職活動中に利用していたレンタルサーバー会社のペーパーボーイに興味を持ち
HPから採用募集していないか調べてみました。
すると社員を募集していなかった。
だからライバルがひとりもいないと喜んで、メールしてみたんです。
するとその会社の当時の社長から直接返信があって、「あなたのサイトのファンです」と言って頂きました。
たまたま私の作ったサイトを普段からよく見ていてくれたようで、
この出会いをきっかけに面接後はすぐに働かせてもらえることに。
在学中から正社員として働かせてもらえました。
大学の試験がある時には帰らせてもらえましたし、学生ながら給料もしっかり頂いたので、
とても恵まれた環境で、給料を留年して発生した学費に充てることができました。
あらゆるふざけたことをしていきたい
ペーパーボーイでは、企画・マーケティングを4年半、
その後は別の業務に携わり計6年在籍、その後独立しました。
起業自体は21歳くらいから考えていましたが、24歳で「オモコロ」を作ったとき、
これを基盤にした会社を作ろうと決めました。
ですが、思ったのはいいものの、
資本金を貯めていないことに気付きまして、急いで貯金し始めました。
すると、1年半くらい家に引きこもって不味いものばかり食べる生活をしていたら、
いつのまにか500万程くらい貯まってました。
そして2010年6月に社員3名で「バーグハンバーグバーグ」を立ち上げました。
「オモコロ」スタッフは外部からの協力者も合わせて40名ほど。
スタッフ一芸に秀でているというか、それぞれ特徴があるので、
それぞれのセンスや得意分野を活かして運営しています。
多くの人数で一つのものを作り上げていますが、
外から訪れてくれる方は一つのブランドとして評価を下します。
そのためにも「ふざけたセンスの共有」が重要です。
難しく聞こえますが、テーマを与えて、そのなかで大喜利をしているような感じですね。
フレームの中でそれぞれのカラーを活かせば面白さに相乗効果が生まれるんです。
「オモコロ」運営の他、「オモコロ」に付随したイベント開催。
他社さんとのコラボ企画も続けています。
会社としての仕事も、私個人の仕事も、あらゆるふざけたことをし続けたいですね。
ギャップが面白いと思えるプロモーションを
今後やっていきたいことは、新卒採用のプロモーション。
これから就職活動を始める学生の方は、企業を探すにあたって、
仕事が楽しいかどうか、おもしろい意見を取り入れてくれるか、という観点から
会社説明会に参加する企業を考えるはず。
ですから、ちょっとくずしたところからその会社の紹介を見てもらう。
何も分からないところから企業を探す学生に向けて、その企業をするきっかけを作りたいですね。
中身は全部真面目な内容でもいいんです。1点だけでも目を惹く部分があれば。
例えば、社長が真面目な表情をしている写真でも、よく見ると頭が矢で貫かれているとか。
……社長が矢ガモ?って興味を惹かれるでしょう?
楽しめるところはしめて、しめるところはしめる。
そのバランス感覚があれば、コアになりすぎず、ギャップが面白いと思えるものができると思っています。
学生へメッセージ
私がペーパーボーイに入社した時に面接と試験があったのですが、
試験のお題が、「ロリポップ!」を使ってバナーを作る、というもの。
そこで、「ロリポップ!」の取締役陣が
何か事件を起こして記者会見で謝罪している様子をアニメにしたバナーを作ったんです。
それを見せたら僕の入社を周りが反対しまして。まあ、当然なんですが。
でも、最終的にGOサインを社長が出してくれたので入れました。
ベンチャーだったのでわりとゆるかったってのもあるかもしれません。ほぼ運ですが。
だから「怒られるようなこと」をしてみたらいいんじゃないでしょうか。
たまたま好いてくれる会社があったりするかもしれません。