代表社員 齊藤和樹
設立 | 2017年2月7日 |
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事業内容 |
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会社HP | https://webukatu.com |
先ず、貴社の事業概要についてお聞かせください。
私たちは教育スタートアップといわれるいわゆるEdTech企業として、オンライン動画学習型のプログラミング学習スクール「ウェブカツ!!」を主に運営しています。
多くのプログラミングスクールが「転職」をゴールとしていますが、ウェブカツ!!では「転職はゴールではなく、あくまで入り口に過ぎない」と考え、「フリーランスITエンジニアとして会社に依存せず稼げる力を」を掲げたフリーランス向けプログラミングスクールとしては業界最大規模のスクールになります。
プログラミングは小学校で既に必修化され、中学校でもこれから必修化されていきます。
子供将来の夢もITエンジニアが一位を獲得し、親がなって欲しい職業でも2位を獲得。
また、多くの企業が所属し、企業の実情も知っている商工会議所では「簿記、英語」に「プログラミング」が加わり、この3つが現在企業に必要とされるスキルとして必要となっていると公表しています。
さらには、コロナもあってデジタルトランスフォーメーションと言われるいわゆる、DX、デジタル技術を活用し企業が組織やビジネスモデルを変革していく方向へ進んでいます。
2030年にはIT人材は56万人減ります。
今でも深刻な人材不足となっていて、コロナ前でも求人倍率は一般的に多いとされる事務職に圧倒的に差をつけ、なんと10倍です。
コロナ後でも6倍もある売り手市場となっています。
そういった経緯から、「ITエンジニアに転職したい」という方が増えていますが、そもそもとして転職をしたい理由というのも勤務や職場環境など「現状の不満」によるもので、そういったものは「会社員」というカゴの中でしか収入を得ることの出来ないことが根本的な理由になっているとウェブカツ!!では考えています。
ですので、ウェブカツ!!では「転職」がゴールではなく「将来的に会社の外で稼げる力を身に付けたい」という方のために税務や法務だけでなく、マーケティングや営業交渉・事業戦略まで「フリーランスとして活躍していくために必要な全て」を幅広く教えています。
起業するまでの経緯について教えて下さい。
元々私は不動産の競売やフルコミッションの生命保険の営業をしていましたが、そこから一転して独学でフリーランスのITエンジニアとして活動し、2年目で1000万プレーヤーとなり、大手携帯会社の業務システムや大手人材紹介会社のサービス、AdTechと呼ばれる動画広告ベンチャーなど大なり小なりまで10社以上を経験し、この事業が忙しくなる直前までは週3の稼働で月150万以上を得ていました。
そういった中で、ITエンジニアという職業が営業の頃と比べてとても融通が効き、自由に気楽に働け「こんなにも楽にお金が稼げる仕事があったのか!」とカルチャーショックを受けたのとその反面で、論文のような分厚くてとても分かりづらい教材で何度も挫折しかけた経験や教材と実務とのギャップから「こんなにも他業界の人から見たら良い職業なのに教育の壁だけが無駄に高くなっている!」「コミュニケーションや営業能力のないITエンジニアばかりだ」と思い、それならば自分で「わかりやすく」「ハイレベルで実務レベル」なフリーランスとして必要なものを全て詰め込んだ教材を作ろう!と思ったのがきっかけになります。
当時は趣味程度のもので、スクールというより動画をただ見るだけのサービスでしたし全くマーケティングや営業などもやっていなかったので、月に1人ユーザーが来るかどうかといった状態でした。
それでもITエンジニアの収入も十二分にありましたし、片手間でちょこちょことやっていた状態で、2018年末から本腰を入れてSNSマーケティングに取り組んだところ、炎上とともにスクールが知れ渡り「こんなに分かりやすくてハイレベルなものを教えているなんて」と口コミで一気に広がっていきました。
社長が念頭においている経営理念はありますか?
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」というのが当社の経営理念になります。
私自身もそうでしたが、転職を繰り返し、それでも日々将来が不安な日々を過ごしていた中で結局のところ「会社に依存した能力しかない」ということが根本的な原因だったんですね。
会社という中でしか生きることができないという事がどれだけ不安定な事かをよく知っています。
トヨタさんの「終身雇用の限界」発言から、大手の会社員であっても安泰ではない。という幻想がやっと崩れ、電通さんが社員をフリーランス化してきているように今後はどんどんフリーランス化の波が確実に押し寄せます。そうなれば、「個人として外で稼ぐ力」のない人々はどんどん不安定になり低賃金を強いられていくことになります。
また、1つの業界だけで仕事をしてきた人が40歳も超えてリストラの波に飲まれれば、他業界で活躍するというのはとても大変ですし、業界が低迷すれば船と共に沈むのみです。
ITエンジニアでもフリーランスであれば、航空業界が低迷すれば、そこのシステムの請負をやめ、医療業界に移るということが容易に出来てしまうので、実はそちらの方が安定だったりするんですね。
そういった考え方を含め、早いうちから「武器」をきちんと身に着けさせ、自ら仕事を勝ち取っていく筋力を鍛えさせたいという想いが強くあります。
現在、特に注力している事業は?
プログラミングスクール事業はもちろんですが、プログラミングスクールが増えたことでスキルレベルが低いということも増えているため、「教育の質の可視化」が業界としては課題となってきつつあります。
また、人材紹介でも企業の採用担当と人材紹介の営業が技術がわからないという事も多く、結局は「経験年数での判断」をしてしまっている現状もまだまだ多かったりといった背景から「ITエンジニアとしてのスキルを測れるレベルチェックサービス」を2021年2月よりリリースする予定です。
こちらのサービスを使えばさらにウェブカツ!!の生徒さんが自身で現時点でのスキルレベルの把握が容易になりますし、学習効率も上げる事ができ、業界としてもスキルが可視化されてスクール側の教育レベルの向上や採用判断の簡略化に繋がっていけばよいなと思っています。
社長より、就活中の学生や社会人として働く若者へ向けたメッセージをお願いします。
ウェブカツ!!には学生の生徒さんもいて、上場企業にも就職をしていますが、若い方には僕の経験も踏まえてこう言っています。
「会社員になることがゴールではない」
「何をしたいか分からなければまず稼げ。20代で稼ぐ力をつた方が高確率で安泰だ。」
「やりたいことは稼いだあとで見つければ良い。」
会社の中で一つの分野に携わるよりも、営業、マーケティング、法務、税務、財務など様々な分野に触れて早いうちに「総合力」を鍛え上げてください。
《 合同会社ゼロワン 代表社員 齊藤和樹 》