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弁護士法人 品川国際法律事務所 代表弁護士 田中広太郎

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代表弁護士 田中広太郎

代表弁護士 田中広太郎

設立 2013年11月
事業内容
    • 交通事故・企業法務
    • スペイン語,ポルトガル語関連法務
    • 芸能案件
    • 一般民事
    • 刑事事件
会社HP http://tanaka-lawoffice.net/
https://p13.bengo4.com/a_13109/l_131161/
http://xn--3kq2bv26fdtdbmz27pkkh.cc/tanaka-law/

弁護士になるまでの道のり

私は家庭の事情により、高校を卒業してそのまま大学進学というわけにはいかず、
建設作業員やコンビニ店員、新聞配達などいろいろな仕事をしてきました。
どれもそれぞれ楽しさがあり、体を動かす仕事は健康にも良かったと思うのですが、
肉体労働は精神的にも肉体的にもとても辛い思いをすることも多かったです。

そのような生活の中で、自分の人生を見直すようになったのは、
新聞配達の仕事をしているときでした。
その頃の私は、もし事情が許すのならば大学で勉強したいと思っていましたが、
とてもそのようなことができる状況にはありませんでしたので、
せめて社会の情報に精通したいと思い、毎日、配達の前後や配達の最中に、
経済新聞や主要新聞など複数の新聞の一面と社説だけは読むようにしていました。
また、新聞配達中にNHKの外国語教育番組や英語ニュースを
聞きながら外国語を勉強するようにしていました。

やがて、独学で覚えた外国語で通訳の仕事もするようになりましたが、
この頃には大学に行きたいという思いがとても強くなってゆき、
社会人生活を続けることで経済的にも安定してきたため、
25歳の時に大学受験を一気に決意しました。

しかし、お金も時間もなかったので、予備校に行くという選択肢はありませんでした。
本屋に行って大学進学案内を読み、そこで初めてセンター試験の仕組みを知りましたが、
この時にはすでにセンター試験の願書受け付けは終了していました。
そこで、私立大学の入試受付の間に合う大学を調べました。
大学受験の過去問をいくつか買い込み、自力で徹底的に過去問の傾向を分析し、
外国語がある程度強い自分は慶応大学であればなんとか歯が立つかもしれないと結論付け、
慶応大学法学部だけを一本狙いで受験し、運よく合格することができました。

多言語を話せるという強み

過去に通訳をしていた経験などから、
現在、私は弁護士業務で英語とスペイン語を使用しております。
また、ポルトガル語を勉強中で、ごく近いうちにポルトガル語でも業務を開始する予定です。
外国語で弁護士業務をしていて感じるのは、日本の弁護士、そして日本の社会は、
いろんな意味で「外国語にとても弱い」ということです。
また、英語を話す弁護士はかなりの数いますが、
それ以外の言語を話せる弁護士は極端に少ないと感じます。

その一方で、日本には相当数の外国語を話す定住者・永住者の方たちがおられ、
正規雇用での仕事をし、住宅ローンを組み、子供の教育問題に取り組むなど、
日本人と何も変わらない生活をされています。
そのため、外国語を母語とする方たちが関わる事件・訴訟というものも、
どんどんと増えてきているように感じます。日本にいる外国人の方たちの中には、
このようにまったく日本人と変わらぬ社会生活を送りながら、
日本語がうまく使えないというだけの理由で、複雑な問題に直面する方が少なくありません。

また、近年は少子高齢化が進む中で、海外への進出を考える企業や事業者が増えていますし、
東京オリンピックを控え、観光客等の外国人の受け入れ態勢の強化が急務とされており、
社会全体において「外国語」「外国人」への関心が高まっていると思います。

社会のために働く弁護士として、外国語や外国文化への理解を活用して、
こうした分野で個人や企業のためにお役に立てるのは非常にうれしいことだと考えています。

思い出の事件

私の受け持った事件のなかで非常に印象に残っているのは、
日本に住むペルー人の方が誤認逮捕されてしまい、その無実を晴らしたものです。
居酒屋に忍び込んで窃盗を働いたという疑いで捕まったのですが、
その人は、まったく別の県に住んでいて、その居酒屋がある県には行ったことすらありませんでした。
証拠不十分で一度は釈放されたのですが、釈放後も「逮捕された」という事実から、
地域社会でいろいろな誹謗中傷を受け、まともな生活ができなくなってしまっていました。

彼が求めたのは、母国語での援助でした。
そこで、ペルーの公用語であるスペイン語を話せる弁護士を探して、
私にまでたどり着いたとのことでした。

当時、私はまだ弁護士一年目の新人で、しかも弁護士業務を始めてまだ2か月目の
「右も左もわからない状態」でしたので、「誤認逮捕の冤罪を証明する」なんていう、
およそもっとも難しい事件をこなせるのかどうかと非常に不安になりましたが、
その方は誰にも頼れず自分を求めてきてくれて来たわけでしたので、
もうやぶれかぶれで全力で取り組もうと思いました。先輩弁護士に相談に乗ってもらったり、
マスコミの方にも協力してもらったりしながら、事件のことを掘り進めていき、
無罪を証明できたのですが、今振り返っても、奇跡的にラッキーだったと正直思います。

この事件は、日本中のマスコミで報道され、今ある私の弁護士人生を大きく左右した事件でした。
依頼者の方とは今でも仲よくしています。
この事件では、その年の刑事弁護の新人特別賞をいただいたのですが、
その時にもらった賞金は、依頼者と二人でビールを飲んでパーッと使いました。

思い描く世界

これから日本はより一層国際化が強まっていくと考えています。
オリンピックも開催されますし、社会の構造として、
観光業の発展や外国へのサービス業の輸出強化などが必ず求められることになると思います。
そうした時代に、外国語のみならず外国文化に精通する法律事務所もまた必ず必要になると思います。

私が目指すのは、こういった国際社会に対応できるような、外国人の方に向けたサービスや、
外国との懸け橋となるようなサービスを提供する法律事務所です。
もちろん、現時点でも、いわゆる「渉外事務所」と呼ばれる、
外国に関連した業務を扱う立派な事務所がたくさん存在します。
ただ、こうした渉外事務所を見てみると、外国の方が気軽に相談できるような事務所は少なく、
体力のある大企業を対象としたビジネス法務を扱う事務所がほとんどではないかと思います。

私が目指すのは、ごく一般の外国人の方々に相談のしやすい事務所です。
こういった事務所は、公設のパブリック事務所などごくごく一部ですし、
外国語で直接対応する事務所はほとんど聞いたことがありません。
そこで、私たちが、新たにそういった存在になれればと考えています。

また、もちろん、日本国内の外国語案件だけではなく、
日本人が海外へ進出する案件にも取り組みたいと思っています。
最近ではスポーツ選手の支援などもしており、
オリンピックに出場する外国人スポーツプレーヤーの支援業務などを行ってきています。
特にスペイン・中南米はサッカーの本場ですし、
中南米では地域により、野球やボクシングなども活発です。
今後、日本から、スペイン・中南米への移籍を考えている
スポーツ選手の方の法的ケアなどにも携われたら嬉しいです。

《 弁護士法人 品川国際法律事務所 代表弁護士 田中広太郎 》


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