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名古屋フォレストクリニック 院長 河野 和彦

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院長 河野 和彦

院長 河野 和彦

設立 平成21年
事業内容
    • 認知症治療
    • 神経難病治療
    • 精神疾患治療
    • 大人の発達障害(ADHD)治療
会社情報 http://www.forest-cl.jp/
https://doctorsfile.jp/h/160334/df/1/
http://nagoyaforest.blog.jp/
https://peraichi.com/landing_pages/view/forest-clinic

クリニックを起ち上げたきっかけ

共和病院(愛知県大府市)に6年勤務していました。
理事長から「これからは病院で外来を行う時代ではないから」と話があり、
当初共和会が運営するサテライトクリニックに勤務するイメージでしたが、
自力で経営したほうが自分の思い通りにできると考え独立しました。

結局それは正解だったと思います。認知症は特殊な治療をしないと改善しにくいですから、
病院では病院長の許可が下りない可能性がありました。
全国から名古屋フォレストクリニックに来ていただいていますが、
それだけの価値のある治療はできていると思います。

名古屋フォレストクリニックの医療内容

■間違っている巷の医療■
お薬を処方するときに、医師が参考にするのが「用法用量」です。
これは、これ以上の量を絶対に処方してはいけないという安全基準ですから、
もし、これ以上処方して副作用が出たら医師の責任になります。

しかし、認知症の世界では、患者さんのほとんどが高齢者で、
なかにはレビー小体型認知症のように薬剤過敏性を特徴とする患者さんもおられるため、
細心の注意を払って、規定の1/3とか1/5という処方をします。
これが超専門医のやり方です。
抗認知症薬の世界では、患者に合った低用量を処方してはいけないというおかしな規則があって、
私は3か月間で、40万点の診療報酬が認められなかったことがあります。
患者さんの安全を考えると医師は損害を被るのです。

製薬会社が、集団統計での有意差をうまく利用して、
会社にできるだけメリットがあるように厚労省に用法用量を決めさせたように思えてなりません。
つまり、用法用量は集団統計で有意差がついたものが採用されますから
少数派(少しの量で十分効く患者群)は無視されるということです。

製薬会社にメリットがないような処方をした医師は罰則を受けます。
さらに、奇妙なことに低用量を認めなかった自治体は愛知県を含めて
9県(マスコミに回答を拒んだ自治体を除く)しかありませんでした。
審査に地域差があるのは、不公正ではないでしょうか。

■コウノメソッドの誕生■
神経難病を神経内科学では、パーキンソン病関連疾患というとらえ方をするために、
パーキンソン病治療薬だけで治そうとします。
それは無理な話で、フロンタルアタキシアという概念を導入して、
抗酸化物質を大量に補充することで、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症を
コウノカクテルという点滴で15分後には歩行改善させるという方法を考案しました。

また、大人の発達障害の注意欠陥・多動性障害(ADHD)を認知症と誤診しないように、
また認知症と合併した場合は、ピック病と誤診しやすいことを見出し、
半年間で60人のADHDの診断や治療の軌道に乗せることができています。

コウノメソッドは神経内科が治しきれない疾患、
精神科でまだ確立されていないADHDの診療体制にも進出し、
中枢神経疾患の広い領域を守備範囲にできるようになっています。
桜の花出版の「国民のための名医ランキング」では、
2年連続で老年部門1位の評価を得ています。

私は平成28年にバンクーバーの学会に招待され、
そのときビクトリア州の病院経営者から6年後に建築する病院では
コウノメソッドを採用すると即決していただきました。
また、コウノメソッド実践医はアメリカ、マレーシア、中国などで講演しています。

名古屋フォレストクリニックを経営していて、
これまで一番大変だった出来事

患者さんは共和病院から約1000人移動していただけたので、
患者さんには困りませんでした。
大変だったのは、事務員です。
新規開院ということで60人の面接を経て4人を選んだわけですが、
能力よりも協調性が一番大事だと思います。

最初からレセプトの能力のある方を選ぶより、
一から学んでいただいた方が結局は最後まで残りました。
一番大事なものは、妻の協力です。
院長1人では経営できないとはっきりわかりました。

今後のビジョンについて

認知症は誰でも診られる時代になってきました。
常に勉強して最良の治療法を創造していかないといけません。
平成29年から大人の発達障害も診られるようになりました。
発達障害は、あらゆる精神疾患の温床になりますし、
認知症発病のリスクも高まると言われています。

発達障害を知ることで、国民の精神病理が俯瞰できるようになりました。
認知症を介護している方がアスペルガー症候群だと、
お年寄りに暴力をふるうという可能性もあります。
ですから、ご家庭の皆さんの状態をすべて把握して、
つらければご家族も診させてくださいとよびかけています。
それが真のファミリークリニックだと思います。

《 名古屋フォレストクリニック 院長 河野 和彦 》


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