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株式会社オープンハウス 代表取締役社長 荒井正昭

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代表取締役社長 荒井正昭

代代表取締役社長 荒井正昭

代表取締役社長 荒井正昭

株式会社オープンハウス
設立 1997年9月
事業内容
    • 居住用不動産の販売・仲介
    • 戸建住宅の開発
    • 注文住宅の建築請負
    • マンションの開発
    • 投資用不動産の販売
会社HP https://openhouse-group.co.jp/

荒井正昭とは

荒井正昭さんは、連結売上高8,000億円(2021年9月期)を超える日本を代表する総合不動産デベロッパー株式会社オープンハウス創業者兼代表取締役社長です。

成功を収めた創業社長として経済誌「Forbes」の発表する日本の資産家ランキングにも上位に名を連ねており、2021年には資産2,530億円、日本の富豪23位にランクインしています。

経歴と生い立ち

荒井正昭さんの生い立ちと経歴について、簡単にまとめています。

■経歴

1965年 群馬県新田郡藪塚本町(現太田市)で誕生
1984年 群馬県立桐生南高等学校卒業
1987年 株式会社ユニハウス入社。10年間営業を担当。
1997年 オープンハウスを東京都渋谷区に設立、代表取締役社長就任。
2013年 本社を東京都千代田区丸の内に移転。
2013年 東京証券取引所第一部に上場。
2019年 地元のプロバスケットボールクラブ、群馬クレインサンダーズ会長に就任

■生い立ち

荒井正昭さんは、1965年、群馬県太田市出身で、不動産業を営む裕福な家庭の家に生まれ、自営業を営み不自由なく暮らす両親の背中を見て育ち、将来はサラリーマンではなく、両親のように自営業を営んで生活をしたいという思いから、中学生の頃には「将来の年収は5000万円。結婚は22歳」と具体的な数字を決め、司法書士になることを志していました。
高校は桐生南高校のご出身で、高校時代には野球部に所属。
同じ高校のご出身にはたこ焼きチェーン・築地銀だこの創業者である佐瀬守男氏がいます。
18歳で群馬から上京。2年間、予備校に通います。予備校時代は、初めての都会での一人暮らしということもあり、勉強より遊びが優先だったとか。2浪後は、これ以上親に迷惑をかけてはいけないと思い立ち、アルバイト生活を経て、幼少期からの夢である司法書士を目指せる専門学校の学費を稼ごう、と、歩合制の不動産会社の営業職に就きました。

■会社員時代

不動産会社に就職してからの半年間は全く成果が上がらず、営業成績も伸び悩んだとか。
その後、入社をして3年目の年に人生で一番の一大決心をし、本気でトップになろうと決めめます。見事、その年は営業成績1位を取ることが出来、その後、会社を退社するまでの約10年間、そこからサラリーマン生活はほとんどトップの営業成績を取り続けることができるようになったとのことです。更には会社を成長させることで、個人の成長と組織の成長を実感することが出来た、と語っています。

オープンハウスの創業と成功の要因

1997年9月、荒井正昭さんはそれまで勤めいた不動産仲介会社を退職し、元同僚の部下3人と、株式会社オープンハウスを創業します。創業資金は父親から借金をし、事業内容は会社員時代に培った経験を活かし、不動産の一戸建て仲介業を選びます。

■荒井正昭さんにより創業された株式会社オープンハウス

『東京に、家を持とう。』のキャッチフレーズでお馴染みのオープンハウスは、創業時にはセンチュリー21・ジャパンのフランチャイズに加盟をし、不動産仲介業のみを扱っていました。
創業当時は、バブル崩壊後の金融不況という時代でしたが、不況に伴い不動産価格が下落し、底値になったことで、バブル時代には家が買えなかった頃から一転して、都心でも家が買えるまようになり、お客様優位の時代になったことがオープンハウスにとって功を奏し、オープンハウスは初月から黒字化を果たし、その後、一度も赤字になることはなく、順調な成長を続けていきます。

■分譲事業への進出を果たすオープンハウス

お客様のご要望に答えていきたい、お客様が望んでいる商品は自分たちが分かっている
という思いと、仲介業では一つの取引に対して、手数料3%プラス6万円と上限が決められているものの、分譲事業は自分たちでリスクを取れば、その分、粗利も大きく、儲けることもできると考えた荒井正昭さんは分譲事業にも事業を拡大していきます。単にリスクをとるだけでなく、自社物件を2割、他社物件を8割扱うといった事業のリスク・マネジメントを行うことで、オープンハウスは安定的な成長を遂げ、さらに発展していきます。

■急成長を遂げるオープンハウス

オープンハウスが急成長を遂げた一番の要因となったのは2008年のリーマンショックです。
それまで荒井正昭さんは年に1、2度、アメリカに渡航し、現地の不動産事情を調査していました。
そのアメリカでは、2005年、2006年に、サブプライムローンによる空前の不動産好景気に沸く様子を見て、これはバブルの頃の日本と酷似していると危険を察知し、2007年にはいち早く、自社で抱えていた不動産を損切りして売り切ります。その結果、リーマンショックがあった2008年9月には負の棚卸資産を抱えること無く、乗り切ることが出来たのです。
リーマンショック後、不動産の市況が冷え込む中、荒井正昭さんは積極的な手を打ちます。
オープンハウスがターゲットとする30代の一次取得者に対し、それまでは賃貸と持ち家の毎月のローンの支払が月々、同額の20万円だったのが、不景気によってローンの支払いが月々14万円で家が買えるような状況が生まれ、住宅需要が発生するだろうと、仮説を立て、都心部の一等地をはじめとする不動産の大量購入に踏み切ったのです。
それまでは1億円近くする物件が、比較的手頃な6,000万円台にまで値下がりをしたことで、物件は飛ぶように売れます。
そうした荒井正昭さんの手腕が遺憾なく発揮されたことで、オープンハウスの売上は2008年の9月期には売上が200億円だったのが、2009年には300億円、2010年は500億円、そして2011年には遂に700億円と、3倍以上にまで急成長を遂げたのです。
そして2013年9月には、東証一部市場に直接上場を果たします。

荒井正昭さんの経営手腕

■荒井正昭さんが起業時に大切にしていた経営理念

荒井正昭さんはオープンハウスを創業する際に、心に決めたこととして、3つのことを挙げています。

  1. 会社に一番最初に出社をして、一番最後まで働く
  2. 仕事が順調に行ったとしてもお酒を飲みに行かない、ゴルフに行かない
  3. 付き合う人を選ぶ

というものです。
これは同じ不動産業を営む父親がアンチテーゼになっていると、荒井正昭さんは語っています。

■荒井正昭さんが実践しているマネジメント手法

荒井正昭さんは部下のマネジメント方法の秘訣として、自分にできることしか社員には要求しない、トップの人間がそこまでやるという覚悟を見せる、の2つが要点であると述べています。これは、自身が会社員時代に、上司に対して「それなら自分でやってみろ」という思いをよく抱いていたことに起因しているそうです。
社長である自らが実際にやる姿勢を部下に見せることで、社内の士気を高めることが人心掌握の要なのかもしれません。

■成長する会社の企業文化の形成

荒井正昭さんはオープンハウスの成功要因として、

  1. 組織づくりがうまくいっている
  2. 非常にモチベーションの高い社員が集まっている
  3. 多様性のある組織

を挙げています。執行役員には30代前半~60代後半の幅広い年齢層の社員を登用し、学歴も高卒から東大卒、職歴もフリーターから官僚まで、と非常にバリエーションに富んだ背景の人材を採用しているのです。
また、現在でも、社長自ら会社説明会でのプレゼンテーションや採用面接行い、数多くの学生と会っていると述べています。

荒井正昭さんが目指すオープンハウスのビジョン

オープンハウスのこれからの展望を荒井正昭さんのインタビューから紐解きます。

“-これからも若手社員が希望を抱ける会社にする。だから売上一兆円を目指す-
一兆円までいくと、ワクワクしますよね。(中略)その目標に向けて、オープンハウスは、事業拡大を推進していきますし、グローバル化も進めます。昨年、設立した米国不動産事業は、わずか1年で120億円の売上が見込めます。名古屋圏の売上は2年で300億円ほど。今後の新規事業の売上も、1事業につき100億円以上の売上を目指し、努力していきます。”
引用:株式会社オープンハウス 中途採用ページ 社長インタビュー より
https://recruit.openhouse-group.com/career_sales/message/

“-いつまでも成長し続けていたい。じゃないとつまらないから。-
僕自身、最初は勤めていた会社で1番の営業になってやるとしか思っていませんでした。それが不動産仲介のフランチャイズのなかで1番、不動産流通のなかで1番まで達成して、今は総合不動産業で1番になるという目標になっています。イチ営業マンとして1番になりたいとしか思ってなかった頃からすると考えられない目標ですよね。でも、そんな目標ですら達成できると心底思えていて、そんな自分に驚きます。これが成長することの楽しさですね。(中略)まずは売上と利益で1位になること。もちろん、それだけじゃナンバー1とはいえなくて、内容も伴わないといけません。ただ、最初から内容と言ってしまうと、ごまかせてしまうでしょう? だから、ごまかしの効かない数字、売上と利益で勝ちましょうと話しています。そこまでのステップの1つが、売上1兆円です。”
引用: 株式会社オープンハウス 新卒採用サイトより
https://recruit.openhouse-group.com/new-graduate/people/president.html

創業からわずか25年足らずで日本を代表する総合不動産デベロッパー企業となったオープンハウスの今後の飛躍に期待したいと思います。

《 株式会社オープンハウス 代表取締役社長 荒井正昭 》


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