代表者 片岸憲一
設立 | 2007年11月22日 |
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事業内容 |
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会社HP | https://fabius.co.jp/ |
片岸憲一様は、なぜ前職を退きファビウス株式会社(旧メディアハーツ)の代表に就任されたのでしょうか。
前社長の退職を機にという話ではなく、片岸様のどういった能力や素質があったのか、どういったことを期待されたか等、お聞かせください。
2019年4月末に前職(DMM GAMES社長)を退き、ちょうど自身の今後を考えていたとき、当時の経営者仲間から「メディアハーツの三崎さんが会社の経営を託せる人を探している」という話を聞きました。自分自身、DtoC、美容・健康食品、という業界に興味があったこともあり、顔見知りでもあった三崎氏の話を詳しく聞いてみることに。その中で、自分も商材やスタッフに高いポテンシャルを感じましたし、彼も自分の実績に興味を持ってくれて、正式に社長就任の打診を受けたんです。起業を含めていくつか選択肢があった中、それらを踏まえてもとても魅力的なオファーだと思いました。しがらみなく経営に専念できるという条件も自分の思惑と合致したので、その年の7月には彼から社長業を引き継ぐことになりました。
片岸憲一様の強みを教えてください。
DMMがまだ小さなビデオレンタル屋だったころからアルバイトで入社し、店長、ディレクター、プロデューサー、CMO、CEOと、自分の役割を会社とともに大きくしてきた自負もあり、なかなかできない経験をさせてもらってきたと感じています。その中で強みと言えるのは、やりきる力や行動力、継続力などでしょうか。すでに多くの経営者さんが挙げられている項目だとは思いますが、長年会社を経営してきて、結局はこれらの「足元の力」が一番重要なのだと実感しています。
また、メーカーに委託して魅力あるコンテンツを生産し、toCに直接届けていくという点では、現在のファビウスの事業とゲーム業界の間には共通項目も多くあるように思います。事実、toCのマーケティングという点では、前職の経験や人脈が活きることもたくさんありますし。このように、似た業界の会社経営を長く経験していることも自分の強みの一つでしょうか。個人的な興味で言うと、ゲームコンテンツよりも美容商品の方が若干大きいので、楽しさを感じる部分はありますね。
会社を経営される上で、片岸憲一様が心がけていることを教えてください。
一番は、組織力の強化ですね。ファビウスの代表に就任して真っ先に行ったものも、社内体制の見直しで、会社の様々なことを決める合議の場を設定し、各々の権限を明確にしました。就任当時、各分野の専門性が非常に高い、ポテンシャル溢れる社員が数多くいた一方、権限や役割分担という面ではまだまだ不明確な部分も多くあるように見受けたので。前職のときもそうなのですが、個人に頼りすぎない経営スタイルを心がけています。長い目で見た会社経営では、各々のチームが明確な役割を持ち、その合算で会社としての目標が達成される、そのようなあり方が最適なのではないかと思っています。
これは事業においても同じで、一つの大ヒットコンテンツがもたらす一過性の成功に依存しすぎると、会社は必ず衰退します。新しい種をまき、少しずつ水をやって育てていかなくてはなりません。途中で枯れてしまうものもあるのは想定の上で、それでも着実に積み上げていく努力を続けることが大事だと考えています。
片岸憲一様の今後のビジョンを教えてください。
継続的に取り組んでいきたいことは、商品力・商品ラインナップ数の強化です。ファビウスとして、お客様に提供できる商品の選択肢をもっと増やしていきたいと考えています。取り扱いコンテンツ数を増やすのは、前職時代の自分のセオリーでもあるので。商品ラインナップが増えれば、経営的にもリスク分散になるため、会社を今以上に安定させるためにも、新商品はどんどんリリースしていきたいですね。そのためには、美容ブランド企業として自然な考え方だとは思うのですが、良い商品づくりに注力できる体制であり続けることが最重要ポイントです。「良い商品が多いから顧客満足度が高くなる」、「顧客満足度が高いから会社規模が大きくなる」という流れを作りたいと考えています。
昨今、コロナ禍や世界的な物不足で、生活必需品が品薄だと報道されています。だからこそ、定期通販という販売形式に関して、今後、美容・健康食品以外でもニーズは高まっていくのではないでしょうか。その意味でも非常に将来性の大きなビジネスだと思っているので、足元の美容・健康食品の企画・開発にしっかり取り組みつつ、将来的にはその枠を出た企画も行っていき、ファビウスをもっとユーザーのニーズに密着したブランドにしていきたいと考えています。
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