代表取締役社長 近藤 太香巳
設立 | 1990年2月21日 |
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事業内容 |
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会社HP | https://www.nexyzgroup.jp/ |
困難を乗り越えて、本物のベンチャーを
19歳でわずか50万円を元手にネクシィーズを起業しました。
34歳の時にはナスダック・ジャパン(現:大証ヘラクレス)にIPO(以下、上場)を果たし、
2004年に37歳という若さで東証一部上場企業の最年少創業社長に。
そんな経営者としての人生の中でもっとも印象に残っている経営上の困難は
上場の取り消しにあったことです。これは起業して13年目、2000年のことでした。
ITバブルの崩壊により東証マザーズへの上場が直前になって取り消されてしまったんです。
本当にショックでした。
しかも、その後さらなる悲劇が当社を待ち受けていました。
上場が取り消しになったことで、なんと取引銀行が全面撤退。
当社が融資を頼んでも、すべて断られてしまいました。
この時、当社は上場による資金調達を見越して、すでに大型の投資も進めていました。
しかし上場が立ち消えになり、このままでは2ヶ月後に資金が底を尽くことが判明。
そこで何とかして資金を調達しなくてはいけなくなったんです。
そんな時に幸運にも、当社は良き支援者に恵まれました。
ソフトバンク・インベストメントの北尾さん
(現:SBIホールディングス代表取締役)に出会えたんです。
当時の当社は上場を取り消されて、社会的に孤立していました。
しかし、北尾さんは当社の潜在的な力を高く評価してくれ、
全面的に支援する約束をしてくれたんです。
「近藤君の眼は輝いている。全面的に支援しよう」と言ってくれ、
わずか15分の面談で30億円の出資を決めてくれました。
本当に涙が出るほど嬉しかったですね。
その後、上場取り消しから2年後の2002年に
ナスダック・ジャパン(現:大証ヘラクレス)に上場を果たすことができ、
さらにその2年後の2004年には東証一部にも上場を果たすことができたんです。
これからのネクシィーズ
大きく3つの柱 があります。
1つ目は、大手広告代理店ではできない仕組みの販売促進といえるプロモーションマーケティング。
2つ目は、従来にない説明型のテレマーケティング。
3つ目が、モノを売るためのディストリビューション。
この3つの柱がコラボレーションすることによって、
今後もネクシィーズは成長していくと思っています。
その証拠に当社は、衛星放送やブロードバンドは
提供各社の国内ナンバーワン・ディストリビューターになってきたし、
デジタルツール以外にも食品会社・ 化粧品会社・通販会社など
提携会社がすでに120社ほどあるんですよ。
世の中はモノの時代から、やっと価値の時代になってきました。
どんなにハイテクノロジーが発展しても、今は自分にとって
それが、どううれしいのか、楽しいの か、面白いのか、その価値がわからないと手にとってはくれません。
デジタルという便利な道具を使って、リアルな誘導でユーザーと価値を
結びつけていけるのがネクシィーズの最大の強み。
これは今後もずっと変わらず、ナンバーワンのポジショニングを維持していきます。
そしてISP「Nexyz.BB」の拡大です。
過去3年間、Yahoo!BBの販売を行ってきましたが、
当社はユーザーが支払う月額基本料金の数パーセントを売上げ計上できる収益構造となっています。
今後は、ISP料金の全てが当社に売上げ計上できるようになりました。
今さらISP かと思う人も多いでしょう。
しかし、日本のインターネットユーザーの30数%は未だにダイアルアップ接続なんですよ。
この事業には初期設備投資もそれほどかからず、
1ユーザー当たり月間1290円の使用料がすべて当社の継続収入となるわけです。
そして、ここにユーザーが望むであろう様々なセキュリティ、動画、証券取引などの
サービスを付加価値として提供していく。
当然、冒頭に説明した当社の強みである3つの柱をフル稼働してね。
現在、ユーザーの平均使用料が月1500円ほどですが、
数年後には2000円くらいになると予測しています。
そして、グループ戦略も着々と進行中です。
今年の4月にネクシィーズは持株会社に移行しています。
そして8社あるグループ会社をひとつずつIPOさせていく。
社員が活躍する場所も増えますしね。
当然、社長に据える人材は、きちんと株を持ってもらい経営者として頑張ることができる仕組みです。
僕がヒーローであり続けたいように、社員にもどんどんヒーローになってほしいんです。
ネクシィーズグループでは、社員は“ファミリー”であり、
会社が大きくなっても“ファミリー企業”であり続けることを理想としています。
そのために、社員とのコミュ二ケーションを大事にしており、
大前提として、「本当にネクシィーズで働きたいと強く願っているか」という点を最も重視し、
一生懸命になれるか、素直さ、情熱があるか―の視点で選考を行い、
技術・知識への偏重ではなく、より高みを目指して成長して行こうと努力できる人を採用しています。
起業を目指す若者へメッセージ
「動きながら考えろ」と言いたいです。
若者で「起業家になりたい」という人はたくさんいます。
しかし、実際に起業する人はほんのわずか。
たぶんいろんなことを考え過ぎて、動けなくなっているんだと思います。
まずは「小さな明日への希望」だけを持って動いてみればいい。
実際に動いてみれば、だんだん周りの景色も変わってくるはずです。
すると、次第に「小さな明日への希望」がいつしか「大きな夢」へと変わっていく。
だから、まずは目の前のことに情熱を持って挑戦してみてください。
きっと夢はそこから始まるはずです。
《 近藤 太香巳 株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長 》